さて、前回までに自然治癒力などのお話をしてきましたが、人間の体にはある一定の(健康な)状態に戻そうとする力があるということでしたね。まだお読みでない方はぜひこちらも→自然治癒力 | 寺子屋整体 快誠堂 (makoto-terakoya.com)
この体の状態を一定に保とうとする機能のことを恒常性(ホメオスタシス)といいます、そしてその機能を司っているのが自律神経です。
あなたの心臓の鼓動や体温、血圧、呼吸、発汗、消化・・・などなど生きていく上で必要な機能を無意識のうちにコントロールしてくれているのです。
なんかこんな堅苦しい言い方をすると難しく聞こえますが、要は体をちょうどいい感じに保ってくれるのが自律神経なのです。自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があります。よく交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキなんていう例えが出てきますが、昼間に仕事などをしてシャキシャキ行動するときには交感神経が優勢になり、夜などにゆったりとリラックスして過ごすときには副交感神経が優勢になります。
これはどちらかが優性だからいいというわけではなく、ちょうど良くバランスした状態が理想的な状態と言えます。
しかし現代人は過労をはじめ、スマホやパソコンによるストレス、人間関係や家庭の問題など過度のストレスを日常的に蓄積しているため、夜、家に帰っても副交感神経優勢の状態に体が切り替わらず、睡眠不足を誘発しさらにストレスをため込むという悪循環に陥ってしまいます。
私が施術させていただいているお客様にも「夜眠れない」と訴えられる方が本当に多くいらっしゃいます。しかし面白いことに施術後の感想で一番多いのも「この前の施術の後はグッスリと眠れたんです!」というものです。
これは自律神経のバランスが崩れた状態が、骨格筋(いわゆる筋肉)の緊張を整体によってゆるめることによりちょうどいい状態に近づくということではないでしょうか。
このように自律神経と体調は密接に関係しており、肉体的にはもちろん精神的な症状にも深く関与しています。この場ですべてを網羅するのは到底無理なので、今後も折にふれてお話しさせていただきますね。
それではまた次回。
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